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「VoLTEとはなんのこと?」
「通話の仕組みを知りたい」
「VoLTEをオフにするとどうなる?」
VoLTEとは、携帯電話のデータ通信に使われるLTE回線を通話にも活用する技術のことです。
VoLTEのおかげで、通話中にLINEでメッセージを送ったり、地図を検索したりできるようになりました。

VoLTEは、私たちの生活をより快適にしてくれる技術の1つです。
VoLTE非対応の場合、通話の音質が悪かったり、電話中にネットができないなどのデメリットがあります。
この記事では、VoLTEの仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
3G終了とVoLTEの関係についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
VoLTEとは?

VoLTE(ボルテ)とはVoice over LTE(ボイス・オーバー・エルティーイー)の略で、データ通信で使うLTEを利用して、音声通話ができる仕組みです。
もともとの音声通話とデータ通信は、別々の回線を切り替えて使っているので、同時利用ができません。
現在はVoLTEの技術により音声をデータに変換しているので、インターネットと電話を同時に使えます。
たとえると以前はネットと電話で電車の乗り換えが必要でしたが、今は電車を乗り換えせずにネットも電話もできるイメージです。

乗り換えがいらない分、ネットと電話の同時利用や発着信がスピーディに使えますよ!
さらにVoLTEを使うと音声がクリアに聞こえるので、従来の3G回線より快適に通話できます。
またVoLTEは、大手の通信事業者で採用されており、私たちの日常に欠かせない技術です。
▼VoLTEを採用している通信事業者
- ドコモ
- au
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
大手の通信事業者から回線を間借りしている格安SIMも、ほとんどがVoLTEに対応しています。
VoLTEのメリット

VoLTEのメリットを説明します。
VoLTEなら通話音声が鮮明で聞き取りやすく、通話中でもネットが使えるのが特徴です。
また発信や着信の反応が速く、LTEの電波が届く範囲なら全国どこでもVoLTEを使えます。
それぞれくわしく解説します。
通話音質がクリアで聞き取りやすい

VoLTEは、従来の通話よりも声の高い音や細かいニュアンスまで拾える仕組み(HD Voice)が使われています。
さらにHD Voice技術の進化で、VoLTE(HD+)が登場し、もっと臨場感のある通話ができるようになりました。
従来の通話は音の情報が限られているため、人の声の一部しか伝わらず、こもって聞こえにくい傾向があります。

昔は携帯から電話すると何度も聞き直していましたが、3Gが原因ですか?

そうです!昔は高い音や細いニュアンスがカットされて、聞こえづらいことが多々ありました。
今はVoLTEのおかげで、音がこもりにくくて雑音が少ない、高品質な通話ができるようになっています。
通話中でもネットが使える

VoLTEは音声もデータ通信も「同じLTE」で処理しているので、同時利用が可能です。
従来はデータ通信と通話が別々の回線で、データ通信はデータ通信専用の回線、通話は通話専用の回線を使っています。

昔は電話中にネット検索したり、メッセージが送れなかったりして、待ち合わせも苦労しましたよね。
今はVoLTEを使い通話中に地図を見たり、ネット検索したり、LINEでメッセージを送れたりできます。
たとえるとネットと電話で乗り換えが必要だった電車が、一本の電車でネットも電話もできるような状態です。

つまり、VoLTEは通話もネットも快適にしてくれる通信技術ですよ。
発信・着信が速い

VoLTEは従来の3Gより電話がつながるまでの待ち時間が少ないので、電話の発信・着信の反応が速いです。
3Gは通話とデータ通信をするたびに回線を切り替えていたので、電話をかける時に待ち時間が発生します。
VoLTEは回線の切り替え不要で、LTE一本でネットも電話も使えるので、スムーズに発着信ができます。

スムーズに発信や着信ができるので、急いでいる時にも便利ですね。
日常のちょっとした待ち時間も短縮してくれるのが、VoLTEのメリットの1つです。
LTEエリア内なら全国どこでも利用可能

LTEの電波が届く範囲なら、全国どこでもVoLTEの通話が利用できます。
現在、LTEは日本全国に広く普及し、都市部だけでなく地方や山間部でも対応エリアが拡大しています。

以前は山や地方で圏外の場所も多かったですが、今はLTEで安定して通話ができるようになりましたね。
従来の3Gでつながりにくい場所でも、VoLTEなら安定した接続とクリアな音声で通話ができます。
スマホの画面に「4G」や「LTE」と表示されていれば、VoLTE通話が可能です。
LTEの対応エリアは、携帯会社の公式サイトで確認できます。
VoLTE非対応のデメリット

VoLTEが対応していない場合のデメリットを紹介します。
VoLTE非対応の場合、通話の音質がこもって相手に聞こえにくかったり、通話中にネットが使えない場合があります。
また地方や山間部で通話ができず圏外になったり、VoLTE非対応なら格安SIMと相性の問題が起きる可能性が高いです。
それぞれくわしく解説します。
通話の音質が悪くなる

VoLTE非対応の場合は従来の3Gを使って通話するので、声がこもって聞き取りづらかったりします。
3Gは音のデータを送る量に限りがあり、声の細かな部分や高音域が正確に伝わりません。
たとえば「さ」「し」などの音が不明瞭になったり、小さな声や早口の相手が聞き取りにくくなったりします。
さらに雑音が入ることもあり、電話をかける人も電話を受けている人も両方ともに負担がかかります。

声が聞き取りづらかったら、何度も聞き返したりしてストレスですよね。
快適に通話をするためにも、VoLTE対応の端末やSIMを使いましょう。
通話中にネットが使えない場合がある

VoLTE非対応なら、通話中にネットが使えない可能性があります。
3G回線は、通話とデータ通信が別々の回線を使っているので、電話中にネットが使えません。
そのため、電話中にネットを使おうとするとメールが送れなかったり、地図で検索できなかったりします。
昔待ち合わせ場所に向かう時に、電話しながら地図で検索しようとしても、マップが表示されずに困った方も多いでしょう。

ほかにも、電話中に電車の乗り換え検索ができずに焦った記憶があります。
VoLTE対応の端末とSIMを使えば、ネットも通話も同時にできるので安心してください。
通話できない・圏外になることもある

3Gの場合、通話ができなかったり圏外になる可能性が高いです。
すでにauやソフトバンクは3Gのサービスを終了しており、ドコモも2026年3月に終了を予定しています。
キャリア | 終了時期 |
---|---|
ドコモ | |
au | |
ソフトバンク |
auやソフトバンクでVoLTE非対応の端末を使っていると、通話ができなかったり、電波も圏外になることがあります。
ドコモの3Gで今使えているエリアでも2026年3月以降は使えません。

4G/5G対応のスマホに乗り換えないと、完全に使えなくなりますよ!
ドコモの3Gサービスが終了する前に、早めに乗り換えておきましょう。
格安SIMとの相性問題が起きやすい

VoLTE非対応の端末は、格安SIMを契約しても通話や通信トラブルが起きやすくなります。
そもそも格安SIMは、大手キャリアの回線の一部を間借りしてサービスを提供しています。
VoLTE対応の格安SIMでも、端末がVoLTE非対応なら、通話できなかったり圏外になったりする可能性が高いです。

せっかく格安SIMを契約しても使えなかったらショックですよね。
ほかにも電波を拾っているのに、電話やネットができないケースも発生します。
格安SIMを使うなら、VoLTE対応の端末かどうか確認しておきましょう。
確認方法は次の章でくわしく解説します。
VoLTEに対応しているスマホ・SIMの確認方法

自分のスマホやSIMがVoLTEに対応しているかどうか、確認する方法を解説します。
スマホ端末で確認する方法と、契約しているSIMから確認する方法の2つあります。
それぞれわかりやすく解説します。
スマホ端末の対応確認

スマホでVoLTEに対応しているか確認する方法は、3つの方法があります。
スマホのメーカーの公式サイトで、利用中の端末がVoLTEに対応しているかを確認することが可能です。
また基本的にiPhoneは6以上なら、VoLTEに対応しています。
Androidの場合はメーカーや機種で対応しているかが変わるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
メーカーの公式サイトで確認する
自分の使っている端末のメーカーの公式サイトから、VoLTEに対応しているか確認する方法を紹介します。
「ソニー」や「ASUS」など、自分が使っているスマホの会社の公式サイトへアクセスします。
連続通話時間に「VoLTE」の表記があれば、VoLTE対応機種です。
iPhone
iPhoneは6以上なら、VoLTEに対応しています。
実際にVoLTEが対応しているか、iPhoneを操作して確認する方法を解説します。
歯車のアイコンの設定を開きましょう。
設定からモバイル通信の項目を探し出し、タップしましょう。
「VoLTE」や「4G」、「5G」があればVoLTE対応の端末です。
Android
Androidを操作してVoLTEに対応しているか、確認する方法を紹介します。
機種で表記が変わる可能性があるので、同じ文言がなければ似た言葉を探してみましょう。
設定アプリの中に「ネットワークとインターネット」があるので、タップしましょう。
「モバイルネットワーク」の項目を探し、選びます。
「4G回線による通話」か、「5G(推奨)」や「4G」があればVoLTE対応です。
SIMの対応確認

VoLTE対応のSIMか、確認する方法をお伝えします。
基本的に大手キャリアはVoLTEを使えますが、格安SIM(MVNO)の対応状況は会社ごとに変わります。
もし利用中のSIMや乗り換え予定のSIMが対応しているかは、公式サイトで「VoLTE対応SIM」か確認しておきましょう。
▼VoLTE対応の通信業者
- ドコモ
- au
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
- ahamo
- povo
- LINEMO
- UQモバイル
- ワイモバイル
- IIJmio
- mineo
- 日本通信SIM
など
ただしSIMが対応していても、端末がVoLTE非対応だったり、設定が無効の場合は利用できません。
対応しているか不安なら端末とSIM、設定を事前に確認しておきましょう。
VoLTEの設定・有効化の方法

VoLTEの設定や有効化する方法を紹介します。
iPhoneは6以上の端末なら設定からVoLTEの有効化ができ、Androidは端末によって設定方法が異なります。
またVoLTEのオンオフで何が変わるのか、気になる方も多いはずです。
それぞれくわしく解説します。
iPhoneの設定方法
iPhoneの設定方法を紹介します。
基本的にiPhone6以上なら、VoLTEに対応しているので設定の変更が可能です。
歯車マークの設定アプリから、「モバイル通信」を選びます。
項目の中に通信オプションがあるので、タップします。
iOSのバージョンで「4G」か「VoLTE」の表記が異なる可能性があります。
またiPhone12以降の5G対応機種は、設定しなくてもVoLTEの利用が可能です。
項目が出てこない場合は、端末が非対応かiOSのバージョンが古い可能性があります。
iOSは8.3以上でVoLTEが利用できますよ。
iOSのバージョンをアップしてみたり、機種はなにを使っているのかを確認してみましょう。

iOSのバージョンアップは、「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」からできますよ!
Androidの設定手順例
Androidの設定方法を紹介します。
Androidは機種ごとに表記が違う可能性があるので、取扱説明書を確認しましょう。
項目の中から「ネットワークとインターネット」を探し、タップしましょう。
次の画面で「SIM」を選びましょう。
「優先ネットワークの種類」の項目を次に選び、「5G(推奨)」か「4G」を選択します。
VoLTE対応の端末で該当の項目が出てこない場合は、OSがバージョン7.0以上になっているか確認しましょう。
もしOSが古いなら、バージョンアップを試してみてくださいね。

AndroidのOS更新は設定アプリから「システム」>「システムアップデート」でできます!
VoLTEのオン/オフで何が変わる?

VoLTEのオン・オフで通話の音質やつながりやすさ、ネットと電話の同時利用ができるかなどが変わります。
VoLTE | オン | オフ |
---|---|---|
通話 | ||
発着信 | ||
ネットとの 同時利用 | ||
対応エリア | ||
バッテリー 消費 |
VoLTEがオンなら綺麗な音質で通話ができ、ネットと電話の同時利用ができます。
しかしオフだとこもったような通話の音質になり、ネットと電話の同時利用ができません。
VoLTEがオンの場合はバッテリーの消費が、オフの時に比べて、やや多くなる傾向があるので注意しましょう。

バッテリー消費が多くなると言っても、極端に増えるわけではないので安心してくださいね!
3G終了とVoLTEの関係に注意

大手キャリアで、順次3Gのサービスが終了します。
キャリア | 対応状況 |
---|---|
ドコモ | |
au | |
ソフトバンク |
VoLTE非対応の端末やSIMなら、3Gのサービス終了後は通話やネットが使えません。
とくに中古のスマホや海外の端末を使っている場合、今は使えても、今後使えなくなる可能性があります。

使えなくなる前に、はやめにスマホやSIMの見直しをおすすめします!
また設定でVoLTEをオフにしている場合は、今後もスマホやSIMを使い続けるために、VoLTEを有効にしておきましょう。
VoLTE非対応スマホを使っている人への対処法

今後も安定して通話や通信を使いたいなら、早めの対策が必要です。
VoLTE非対応のスマホを使い続けると、急に通話ができなかったり圏外になったりする可能性があります。
▼VoLTE非対応スマホの対処法
- VoLTE対応のスマホに機種変更する
- VoLTE対応のSIMカードに変える
通話できなくなったり、圏外になったりする前に、スマホとSIMがVoLTEに対応しているかチェックしておきましょう。

スマホやSIMがVoLTE対応なのか確認する方法はとても簡単ですよ!
自分だけでなく、家族のスマホやSIMも一緒に確認しておくことをおすすめします。
VoLTEによくある質問

VoLTEによくある質問の情報をまとめました。
VoLTEとは、データ通信で使うLTE回線を利用して、音声通話ができる技術のことです。
VoLTEの仕組みやメリット・デメリットを解説するので、VoLTEのことがよくわからない人はぜひ参考にしてください。
- VoLTEってなに?
- VoLTEは、LTE回線を使ってきれいな音声で通話ができる仕組みです。従来の3Gは声がこもって聞こえたり、電話中にネットが開けないなどの問題がありました。しかしVoLTEならクリアな音質で通話ができ、通話中でもネットが使えます。つまりVoLTEは、私たちの生活をより快適にしてくれる通信技術です。
>> VoLTEの仕組みをくわしく見る
- VoLTEのメリットは?
- VoLTEのメリットは複数あります。たとえば通話の音声がクリアで聞き取りやすく、通話中でもネットが使えます。さらに発信・着信の反応が速いことや、LTEエリア内なら地方や山間部でも使えるのもメリットです。電話で聞き直す回数が減ったり、通話中にメッセージを送れたりするので、コミュニケーションがスムーズになりますよ。
>> メリットをくわしく見る
- VoLTEに対応していない場合のデメリットは?
- VoLTEに対応していない場合のデメリットは、通話の音質が悪くなったり、電話をしながらネットが使えなかったりすることです。最悪の場合、通話ができず圏外になったり、格安SIMとの相性で通信トラブルが起きたりします。VoLTE非対応の端末やSIMを使っているなら、VoLTE対応のものに乗り換えましょう。
>> デメリットをくわしく見る
- 3Gが終了してもVoLTEは使える?
- 3Gが終了した場合でも、VoLTE対応の端末は引き続き使えます。しかしVoLTE非対応のスマホやSIMは、通話できなかったり、ネットができない可能性が高いです。もしVoLTE非対応の端末などを使い続けているなら、完全に使えなくなる前に機種変更やSIMの見直しをしましょう。
>> 3G終了とVoLTEの関係をくわしく見る
- 5GでもVoLTEは使える?
- 5GでもVoLTEは使えます。5G対応のスマホやSIMを使っていても、基本的に通話はVoLTEで行われます。5Gのエリア内で、お互いの端末と通信会社が5Gを使った通話(VoNR)に対応している場合は、VoNRで通話が可能です。しかしVoNRはまだ普及が進んでいないので、VoLTEが引き続き利用されています。
まとめ
最後に、VoLTEをおさらいしましょう。
- VoLTEはデータ回線(LTE)を使った音声通話
- VoLTEのおかげで電話の音声がクリアに、聞き取りやすくなる
- 通話中にネットが使えたり、発着信の反応が速いのもVoLTEのメリットの1つ
- 3Gが順次終了しているので、早めに端末やSIMの乗り換えがおすすめ
VoLTEは、データ回線を使ってよりクリアな音質で通話を楽しめる仕組みです。
さらに通話中にネットが使えるため、地図の検索やメッセージの送信もスムーズにできます。
3Gは大手キャリアで順次終了していくので、VoLTE非対応のスマホやSIMを使っているなら早めの見直しが大切です。

VoLTEを活用することでスマホの通話が快適になりますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。